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着物を着る機会

こんにちは。今回は着物を着る機会についてお話ししたいと思います。

着物を着る機会

着物姿の美しい人を街で見かけると、とても素敵で、自分もあんな風に着物を着こなしてみたいと思いますよね。しかし、一体どこに着ていけばいいのだろう?とお悩みだったり、あるいは着る機会がないから、着物が欲しいけれど買わないでいよう・・・と考えていたりする方も多いのではないでしょうか。

現にいくつかお持ちであっても、着る機会があまりなくて・・・とせっかくの着物がタンスのこやしになってしまっていて、お悩みの方もいるかもしれません。

ですが、意外にも着物を着る機会は、日常の中にたくさんあります。
次から着物を着ることができる場所や、着物で臨むことができる行事などを見ていきましょう。

季節の行事

まずは季節の行事順にご紹介します。

1月はお正月。
1年の始まりを晴れ着で迎えよう、というのは昔から日本人がずっと行ってきた習わしのようなものです。
普段は洋装の分、着物を着ることでこれからの1年を迎えるにあたっての気持ちも引き締まります。
また、親せき同士が集まる場合も多いので、皆に自分の晴れ姿を見せることができます。

初詣にも着物がぴったりです。神社に出向くことが多いので、境内の景色とマッチして着物が映え、素敵な写真を撮ることもできます。
また、多くの人が訪れていますので、自分以外にも着物姿の人を見ることができるかもしれませんし、自らの着物姿で、他に訪れている人々の目も楽しませることができます。

次に1月の第2月曜日にある成人式や、3月に多く行われる卒業式。
成人・卒業するご本人はもちろん、母親や祖母の立場でも、はなむけの意味を込めて着物で迎えるのもいいものです。大学生は袴姿、その母や祖母は訪問着や付け下げ、色無地などを身に付けることが多いです。
その学校の謝恩会や、歓送迎会にも着ていくことができます。
地域によって異なりますが、関東圏でしたら例年3月の下旬から桜が咲きますので、お花見に着物で出かけるのもいいでしょう。

4月には入学式。
小学校や中学校など、お子様の晴れ姿を一緒に着物で迎える保護者の方も増えています。こちらも訪問着や付け下げ、色無地などで春らしく、淡い色合いの着物が似合いそうです。

7~8月の夏には、夏祭りや花火大会で、浴衣や夏物を着る機会があります。きもの初心者には、浴衣から挑戦するのがおすすめです。ちょうど夏休み中で、友達同士、浴衣でお祭りに出掛ける中学生や高校生の方もよく見かけます。ティーンには赤や鮮やかなピンクなどのパッとした色が似合います。成人している方は、紫や紺、黒など落ち着いた色味の浴衣が大人の女性としての魅力を引き出してくれそうです。

9月はお月見。十五夜の夜に、家の縁側などに月見台を出し簡単なお茶会や食事会などが行われることもあります。

10月以降の秋には秋祭りが多く開催されます。神社の境内などにはイチョウや紅葉の樹が多いので、お祭りに参加しつつ紅葉の中を着物で歩くのも楽しいですね。


11月には七五三があります。
3歳・5歳・7歳になった子供の健やかな成長を願い、晴れ着で神社にお参りした後、記念写真を撮る方も多いでしょう。
家族みんなで着物で決め、撮影するのもいい記念になります。

季節を問わない行事

次に、季節を問わない行事です。

その代表的なものは結婚式だと思います。
一番多いのは、家族や親せき、友人の結婚式への参列ではないでしょうか。
独身の方は振袖、既婚者の方は訪問着や付け下げ、主役の両親の立場であれば留袖など、結婚式は一番着物を多く着る機会かもしれません。
おめでたい場ですから、祝福ムードを高めるためにも晴れやかな着物で盛大にお祝いしたいものですね。
主役の方は礼装として、白無垢や色打掛、大振袖を着て出席するのが一般的です。

その前に行う結納にも、当事者やその両親は着物で臨むことも少なくありません。
こちらも当事者は礼装として振袖や華やかな訪問着で出席することが多いです。
いずれにしても、立場によってふさわしい着物が異なりますので、TPOを考えた装いをすることが大切です。

出産をしたらお宮参り。
地域によっても異なりますが、赤ちゃんが生まれた約1ヶ月後に、その母親や祖母が着物で赤ちゃんを抱いて氏神様にお参りをします。昔は、祖母は留袖で付き添っていましたが、今は母親と同じく訪問着、色無地、付け下げ等を着て、赤ちゃんに紋付の祝い着を掛けてお参りするのが一般的です。

着物で出席できるイベント

次に、着物で出席できるイベント事をご紹介します。

多いのは音楽会やお芝居、歌舞伎、落語などの観劇です。
音楽会やお芝居は、ちょっと改まった場ですので、身なりをきちんとしたい、という意味でも着物が好まれます。
日本の伝統芸能の歌舞伎や落語などは、出演者も着物の事が多いので、こちらも着物を着ていくことで、場に馴染みます。

そしてあらゆるパーティーや展覧会も、着物で出席できるものがあります。
特に呉服屋さんのお得意様パーティーや、和装に関係するイベントなどでは、着物で出席する人の方が多いかもしれません。

美術展や書画展にも、着物姿は作品に映えて素敵です。器などの伝統工芸を扱う展覧会ならなおさらだと思います。

また、ちょっとしたお食事会・お茶会などにも、着物を着ていくことができます。
この場合、気の合う友達たちとの楽しい集まりの場であることが多いので、色々な遊び心のある着こなしが楽しめそうです。小紋や紬など普段着で出かけられる場も多いので、気軽に身に付けることができます。

旅行先で京都などの古い町並みがある場所に行った場合は、そこで着物をレンタルして着付けてもらい、観光することもおすすめです。そういった場所にはレンタル施設が充実していますので、手ぶらで行っても着物を楽しむことができます。
旅行に行かなくても、友だちと遊ぶ際に着物姿で一緒にお買い物や街歩きを楽しむのもいいですね。関東圏であれば浅草、谷根千、川越など着物の似合う街はたくさんあります。

習い事

そして、着物を着る機会が増える習い事をするのも一つの方法です。

日本舞踊や茶道、華道、お琴、着付けなどは着物を着て行うことが多いので、必然的に着物を着る機会が増えていきます。

茶道には定期的にお茶会があると思います。その度に着物を着ますので、続けて行くにつれて、どんどん着こなしがうまくなっていくでしょう。着付けは着物の着方だけでなく、格や小物についてなど着物のいろいろなことを学ぶことができます。

そして着物を着る習い事をしていると、発表会や作品展、その教室の謝恩会など着物で主席するイベントも増えていきます。

このように、探してみるとたくさんの着物を着る機会が日常には溢れているのです。

着る機会がないから・・・とあきらめず、これからある自分の予定をもう一度見直し、「着物を着ていけないだろうか?」と考えみてはいかがでしょうか。もしかすると、当初は思いよらなかった意外な場所で着ることが可能になるかもしれません。そうやって自分で着る機会を作ることによって、もっと着物の楽しみが広がりますよ。

また、1人では難しいかもしれませんが、お友達や仲間と協力し合って、着物を着る新たな機会を作り出していけば、今後、着物を着る方がもっと増えていくことにもつながりますし、今後、後世へ伝統文化の継承をすることにもつながっていきます。それはとても有意義なことだと思います。

やはり日本人として、ずっと、「着物を着る」という文化は守り続けていきたいものですね。