こんにちは。
今回は、「きもの文化検定」についてご紹介したいと思います。
きもの文化検定
着物を着るようになり、ある程度慣れてくると「きもののことをもっと深く知りたい」「きものの歴史や文化について学びたい」という気持ちが起きてくる方も多いと思います。
もちろん自分で勉強したり、書物で調べたりするのもいいですが、独学だと一体何をどこまで勉強したらいいの?どんなことを知ればきものの知識を持ったことになるのだろう?とわからないことも多いですよね。
そんな方に最適なのが、「きもの文化検定」です。
「きもの文化検定」は、一般社団法人全日本きもの振興会が主催する検定で、きものに関するあらゆる知識を身に付けることができ、合格することによりそれを公的に認定してくれるものです。
5級から1級まであり、検定内容は、
5級が「きものに関する一般常識の習得」、
4級が「きものに関する初級知識の習得」、
3級「きものに関する中級知識の習得」、
2級「きものに関する上級知識の習得」、
1級「きものに関する専門知識の習得」
となっており、級が上がるごとに難易度は増していきます。
受験資格
受験資格は学歴、国籍、年齢、性別に問わず、どなたでも受験できます。
試験問題
試験問題は、きもの文化検定公式教本Ⅰ、Ⅱより出題されます。
級によって出題範囲が異なり、5~3級は教本より90%以上、2級は70%以上となっています。しかし、1級は「きものに関するすべての範囲から出題」となっており、教本だけで補えない高度な知識も問われるようです。
試験方式、合格基準
詳しい試験方式、合格基準は以下の通りです。
級 | 程度・内容 | 合格基準 |
5・4級 | 四肢択一で 60分・100問以内(5級と4級は同一問題) | 5級は60%以上、 4級は70%以上の正解で合格 |
3級 | 四肢択一で 90分・100問以内 | 70%以上の正解で合格 |
準2級 2級 | 文言選択・記述方式で 90分・100問以内 | 準2級は60%以上、 2級は70%以上の正解で合格 |
準1級 1級 | 文言(語彙)記述・文章記述方式で 90分・100問以内 | 準1級は60%以上、 1級は70%以上の正解で合格 |
5・4級と3級は、併願受験することができますが、4級が不合格の場合は得点にかかわらず3級の受験は無効になります。
試験日程・受験地
試験日程は春日程、秋日程とあります。
受験地は例年、東京・新潟・名古屋・京都・大阪・奈良・広島・福岡などの大学や文化センターなどで行われます。
また、5・4級、3級は、全国47都道府県約280か所のテストセンターと呼ばれる試験会場で、年間を通して自由な時間に受験することが可能です。
次回試験の詳細につきましては、きもの文化検定Webサイト等でご確認ください。
受験料
次に、受験料のご紹介です。
5・4級・・・・・・・ 5,500円
3級・・・・・・・・・6,500円
5・4級と3級の併願・・12,000円
2級・・・・・・・・・9,500円
1級・・・・・・・・・11,000円
1級のリピート割・・・9,000円
1級受験の申し込みが3回目以上の方は、受験料が2,000円割引になります。
合格通知
合格者には「合格認定証」が発行されます。これがあれば、周囲にきものの知識があることを示すこともできますし、呉服屋や和装業界への就職にも有利になるかもしれません。
試験対策
試験対策としては、やはり公式教本を購入し、そちらに沿って勉強するのと、過去の問題集をたくさん解いて試験や出される問題の傾向を把握しておくことが一番だと思います。
公式教本は大きな書店や検定事務センター、問題集は検定事務センターで取り扱っていますので、お近くの書店に来店または、事務センターへ問い合わせてみてください。
公式教本
Amazonでも購入可能です。
いかがでしたでしょうか?
きものの知識を身に付ける1つの方法として、またきものの知識を持っていることを周囲に証明する1つの手段として、「きもの文化検定」のご紹介をしてきました。
試験勉強なんて学生以来で、なんだか難しそう・・・と尻込みしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でも、学生の頃と違うのは、自分で選択でき、自分の好きで高めたいことを勉強できる、ということです。
好きなことなら教本を読むのも楽しいですし、問題を解くのもおのずと気合が入るのではないでしょうか。
そして試験に合格できたら、やっぱり嬉しいですよね。
もっと先の級を目指して頑張ろう!という気持ちや、もっときものに親しむ気持ちがわいてくると思います。
今以上に素敵な着物ライフを送るためにも、ぜひ「きもの文化検定」を受けてみてはいかがでしょうか。
きっと、ステップアップした自分に出会うことができると思いますよ。