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着物と帯の合わせ方 その②

 
こんにちは。
 
 
前回に続き、今回も着物と帯の合わせ方についてお話ししたいと思います。
 
前回は「着物と帯の格を合わせる」ということをお伝えしましたが、今回はそれを前提とし、他の方法による合わせ方をご紹介したいと思います。
 
着物と帯とは、二つの「調和」が大事ということは前回もお伝えしました。
では、どんな方法で「調和」をとっていくのか、についてお話しします。
 

色を合わせる

まず、着物と帯の「色を合わせる」という方法があります。
着物と帯の色を同系色で合わせるとスッキリと見え、落ち着いた印象となります。
例えば水色の着物に、青色の帯を合わせるなどです。
 
しかしこれとは逆に、「反対色を合わせる」という方法もあります。
例えば青い着物に黄色い帯などを合わせると、パッと目立つので個性的な印象を与えます。元気なイメージにしたいときや、メリハリをつけたおしゃれを楽しみたいときは、そういった色合わせも効果的です。
 
次に、「帯の色を着物の柄のうちの一色で合わせる」という方法もあります。
これは調和がとれ、まとまりのある印象を与えます。
着物の柄の色と、同じ色の帯がない場合は、八掛の色や、帯揚げや帯締めの色を着物の一色から取るのもいいでしょう。

着物と帯を合わせる

次に調和をとる方法として、「着物と帯の華やかさを合わせる」という方法があります。
着物の柄の大きさ、色を何色使っているかによってそれに釣り合いの取れる色柄の帯を合わせるというやり方です。
あまりに地味な着物に、派手すぎる帯を合わせると、ちぐはぐな印象になってしまいます。
例えば暗い色で、柄も少ない地味な着物に対して、金糸銀糸がふんだんにあしらわれた派手な印象の帯を合わせるなどです。
しかし、着物も派手、帯も派手となってしまうのも、着物と帯どちらも主張しすぎるので着こなしによっては、かなり押しが強いような印象を与えてしまいます。
自分が主役の結婚式やパーティーなどではいいかもしれませんが、いち出席者や招待客の場合は、控えめにすることも大事です。
周りとの服装の釣り合いもありますしね。
 
このように華やかさを合わせる方法もありますが、「着物の色柄が多い場合、帯をシンプルにする」「着物がシンプルな場合、帯の色柄が多いものする」というのも調和をとる方法として適しています。
あまりにちぐはぐな組み合わせはよくありませんが、どちらかに華やかさを持ってくれば、それに対して着物や帯が引き立つ効果があり、これもまた「調和」を生み出します。
基本的には、着物と帯の格を合わせるので華やかな着物には華やかな帯、地味な着物には地味な帯という組み合わせが正しいのですが、着物の格が外出着以下(小紋など)であれば、多くのバリエーションが存在するのでこのような組み合わせがしやすいです。
 
また、「着物と帯の柄の系統を合わせる」というのも大事です。
着物が古典柄なのに、帯が現代風のモダン柄、またはその逆という合わせ方はやはりおかしな印象を与えます。
見た目で判別できるものがほとんどかと思いますが、不安であればきものに詳しい人や複数の人に聞いてみるのもいいでしょう。

TPOに合わせる

そのときの季節感を大事にする」ということも重要です。
春は淡い色、夏は夏用の着物、秋冬は濃く深い色や落ち着いた色、柄もその時期に合うものを選ぶ必要があります。
一年を通じて着ることができる四君子柄(梅・竹・菊・蘭の四季の草花を組み合わせた文様)などは便利ですが、その季節限定の柄(春の桜、秋の紅葉、冬の雪柄など)の着物を着ている人は、とても粋でおしゃれな印象を受けますよね。着ていく出番は少なくなりますが、そういった柄のものを一枚持っているのも素敵です。
 
そして、「着ていく場所に合わせる」こともとても大事です。
着物を着るシーンの時間、場所、自分の立場によって求められる雰囲気や装いは異なります。
洋服と同じく、着物にもその場の雰囲気や周りの人たちとの調和を考えて選ぶのはとても重要です。
 
例えば昼間のお茶会なのに、金銀ぎらぎらの着物と帯を身に着けて来たり、夜のフォーマルな場で、地味すぎる着物や帯を身に着けて来たりするのはやはりTPOに合わず、周りの雰囲気も壊してしまいます。
また、習い事などでいろいろな立場の方が集まる場で、自分が生徒であれば先生や目上の人よりも控えめな着物を着るなど、自分の立場をわきまえた装いをすることが大事です。
逆に司会者や主催者の立場の場合は、少し自己主張した目立つ装いが周りに安心感を与える場合もあります。
 
このように自分のその場での立場や、自分をどう見られたいかによって選ぶ着物や帯は変わってきます。
また、その場所が広いパーティー会場などであれば、大柄な着物が広がりを見せてくれ場に映えるということもありますし、小ぢんまりとした場のお茶会などでは小さめの柄が場のまとまりを見せてくれる、ということもあります。

自分に合わせる

そして何より「自分に似合うものを合わせる」。これが一番大事かもしれません。
人は一人一人、それぞれ顔や背の高さ、体系も肌の色も違います。
いくら気に入ったからと言って、自分に似合わない色や柄のものを身に着けるのはよくありません。
肌の色に合わせて、同じピンクでも桜のようなピンク色が似合う人、サーモンピンクのような色が似合う人などさまざまです。
 
これは自分では気づきにくいこともあるかもしれませんので、着物店の人や友人に見てもらって、自分に似合う色や柄を見つけていくのをおすすめします。着物を長年着ている先輩に相談してみるものいいでしょう。
 
専門家のカラーコーディネートの講座を受けてみるのも一つの手です。
そういった講座では、たくさんの色の布が用意してあり、それを鏡の前で合わせてみることで、自分の肌の色に合う色、合わない色が見つけられます。
自分が好きな色が悲しいことに似合わなかったり、また似合わないと思っていた色が意外に顔移りがよかったりなど、いろいろな発見があると思います。

いかがでしたでしょうか。

今回は着物と帯の合わせ方の第2回として、色柄やTPOに関しての合わせ方についてお話ししてきました。

すべて見てみると、制約が多すぎて大変!とお思いになるかもしれませんが、まずは自分にできそうなところから一つずつ、ゆっくり始められたらいいと思います。

できるだけ多く着物を着る場所に出かけ、何度も数をこなし、見る目を養うことでTPOを考えた装いや自分に合った装いがわかってくるのだと思います。特に着物を着ている人にたくさん出会える場に出かけて行くのはとても効果的です。
他の人の着こなしを見てヒントを得られることもありますし、自分にはないセンスに驚くこともあるでしょう。
そういった中で、素敵だなと思う人の着こなしを真似したり、今までなかった組み合わせに挑戦してみたりして、だんだんと身についていくものだと思いますので、最初は物おじせず、いろんな着こなしにチャレンジしてみてくださいね。